書籍紹介
WORK 価値ある人材こそ生き残る
著者:moto(戸塚 俊介)
重要点
目の前の仕事に自分の価値を提供する
→成果を出す(会社の売上等)
→→自分の市場価値を高める
目の前の仕事で成果を出すことが自分の価値を変える手段であり、成果を出すことにより、自然と次の仕事が舞い込み、ステップアップとなる。
目次
- 成果を出す
- 市場価値を高める
1. 成果を出す
【成果とは】
成果とは数字で表すことができる会社への貢献度であり、貢献度が高いことが実績となる。ただし、数字を追い求めるばかりでは目的を見失う。誰の為に仕事をしているのかを意識し、数字を追い求めることが大切である。つまり、仕事の先にいるお客さんに価値を提供し、困っていることを解決する意識が重要である。またその中で、顧客や上司、同僚の問題を解決することも価値を提供することになり、信頼残高を積み上がる。相手のことを考えて最善を尽くすことが成果を上げる為に、必要なことである。「相手にどんな価値を提供できるか?」に集中することが重要である。
【成果を上げる為の考え方】
まずは目の前の仕事に成果を出し、自分なりの付加価値を与える。与えられた仕事を作業にしない。その仕事の意味を考えながら、効果的な付加価値を提供する。自分の価値を付加するためには「目的やゴールを捉えて、自分の意見を出す」ことである。
また、会社全体の課題、めざしている方向、会社が提供している価値を把握し、自分で仕事を作ることが大切である。
成果を上げるためには、違和感を感じる力(直感力)を大切にし、気軽にやってみる行動力が必要である。
2. 市場価値を高める
【市場価値を高める前に把握するべきこと】
市場価値について話す前に、会社で働くということは自分の成長より会社の成長を優先することである。会社は自分の価値を提供し、売り上げ(成果)を作る場である。「自分を成長させる為に、この会社で働きたい」と希望を伝える者がいるが、会社は学校のように育ててもらう場ではなく、利益を出し社会に貢献するために存在し、筋違いの考え方である。会社に貢献する経験の中で自分のスキルアップや成長が伴い、価値が上がる。その価値が転職の選択肢を含め、次の仕事に繋がっていく。
【市場価値を上げるための考え方】
自分の価値を上げるには受け身ではダメであり、「キャリアは自分で取りに行く、給与は自分で上げる」という姿勢が大切である。成果を上げる機会は自らが取りに行き、その機会に全力で取り込むことが自分の成果や経験値に繋がる。自分で仕事を産み出し、主体的に動ける人が価値が高い。また、人がやっていないことを経験をしている人の方が価値は高い。
その上で、自分の価値を考え続けることが重要。社内評価より市場価値を優先し、市場価値を高める。つまり、「自分が何をしたら他人から感謝されるのか」を考える。会社の看板ではなく、自分の看板を持つ、つまり自分が何ができる人なのか語れるようにする。どんなスキルを持ち、今までどんな課題を解決したか。その目標をどのように解決したかというプロセスこそ、価値である。
【自分株式会社】
自分の看板を持って市場に自分の価値をアピールする上で、自分株会社という視点がある。自分自身を会社と見立て、何が売りなのか、売り上げつまり収入源は会社から支給される給料とその他副業の収入があるのか、家賃費、食費、勉強費等の経費がかかり、売り上げとの差額の収益があるのかという視点となる。会社からの給料だけであれば、契約を切られた時に売り上げが落ち込まないように他の副業等の収入減を作る、売り上げを伸ばす為にどうしたら、良いかという経営者視点で考える方である。
自分株式会社の視点を持ち、自分を資本として会社に依存しない体質を作ることが、市場価値を高めることになる。
読了後のコメント
自分の看板(武器)を持ち、価値を提供することで役立っている感覚を得ることは、楽しいと思われる。また、市場価値も上がっていき、新しい仕事も舞い込み、転職のチャンスも得られ、より楽しさが上がる。
この本にも書かれているように転職や副業等でお金を稼ぐ過程で得られる経験や人とのつながりを得られることが仕事の楽しさである。転職や副業の過程で得られた新しい考えを実行するというのは、これまでに付き合いのない人と繋がったり、新たなインプットを得られ、ますます自分の価値を上げていくことになると思われる。
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