参考動画
私たちが幸せを感じる理由ーダン・ギルバート
概要・図解
始めに
前回「幸福優位7つの法則」という本をブログ内で紹介した。
その本の中にダニエル・ギルバート(ダン・ギルバート)が示した考えについて触れられていた。
【考え】
人工的幸福は予想通りに事が運ばなかった時や手に入らなかった時に自分の心の中で作り出す幸せである。逆境に対して気持ちを守る意味を兼ねて、人工的幸福を「心理学的免疫システム」とも言っている。
その人工的幸福が逆境を乗り越えさせるが、多くの人は忘れている。
前回ブログ記事「幸福優位7つの法則」と関係する人工的幸福について、TED動画で語られていたので本ブログでまとめてみた。
人工的幸福
人類は脳が発達し、他の動物と異なる特性を持った。その特性とは「疑似体験」ができるようになったことである。フライトシミュレーターがあれば、経験が無くても飛行機の操縦を学ぶことができる。
疑似体験の能力のおかげで、自分の心の中で幸せを作り出すことができる。幸せは探し見つけ、手に入れるものだけだと勘違いしている人が多い。
【幸せの種類】
- 「人工的幸福」手に入らなかった時に自分の中で作り出す幸せ
- 「自然的幸福」欲しかったものが手に入った時の幸せ
人工的幸福は邪道な幸せだと考える人が多いが、自然的幸福と同じくらい細部がリアルで、長続きするということが実験データから示されている。
人工的幸福は変えられない未来を受け入れる手助けをしている。生じた出来事や現状に応じた幸せを捉える。人工的幸福は自身が生きている世界が良いものであると考え方を変えてくれる。
人工的幸福を感じられない要因
1)自由に意思決定をし、選択できる状況
そのような状況は魅力的であり、他にも優れたものはある。しかし、人工的幸福は生じた出来事や現状という選択できない状況の中で捉える幸せであるため、感じる状況になりにくい。選んだものを過小評価し、選ばなかったものを過大評価する傾向になる。
2)自身の中で大きくなる願望や心配
自分たちの願望や心配は自らの中で作り出される為、どちらも大げさなものとなり(過大評価する)、その結果何かを選んだ後も常に別の何かを探し求め、人工的幸福を感じられない。
願望であれば、さらにより良いことを求め、心が満たされにくくなる。心配であれば、より悪い方に考えて、現実からかけ離れるようになる。
対策
動画の中で人工的幸福を感じれるような対策は述べられてなかったが、個人的に考える対策を以下に述べる。
・やめる選択をする
選択肢の多い状況から脱する。
・ミニマリスト
物が多い状況から脱する。
・願望や心配が大きくなっていることを客観視する。
・日々の生活の中で起こった良いことや感謝を毎日リストアップする。
・現在の自身の強みや過去の実績から良い点を見直す。
・目標に対する行動で効率や生産性など結果の質を気にしない。行動したこと自体が良いことであると捉える。
・楽観的に心配を捉え直す。
本の紹介
ダニエル・ギルバートさんの本もあるようです。興味のある方はチェックして下さい。
「幸せはいつもちょっと先にある-期待と妄想の心理学」
「明日の幸せを科学する」
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